「オズ・エピソードゼロ 二人の魔女の物語」あらすじ


皆さんが知っている「オズの魔法使い」には、魔女が四人出てきます。
北と南は良い魔女で。東と西の魔女は悪い魔女とされています。
今回のお話しは、みんなから良い魔女と好かれている南の魔女グリンダと、悪い魔女と恐れられている西の魔女エルファバのお話しです。
どうして、二人はこの生き方を選んだのか・・・その真実をお見せいたしましょう。


舞台の始まりは、悪い魔女が死んだことを喜んでいる市民たちのもとへ、良い魔女グリンダが現れます。
グリンダは国民に、平和が訪れたことを伝えながら、悪い魔女の出生の秘密を知らせます。
そんな時、市民のなかから、グリンダは、悪い魔女と友達だといううわさ話が・・・。
そう。実は二人は大学時代の親友だったのです。

舞台は10年前にさかのぼります。
魔法大学のシズ大学に入学したグリンダと、マンチキン国の王女エルファバ。
エルファバは生まれつき緑の肌に生まれ、不思議な力をもつ少女でした。
みんなにチヤホヤされるのが大好きなグリンダと、真面目で気むずかしいエルファバ。
ふたりは、ひょんなことからルームメイトとなるのですが、相性は最悪です。
そこへ、ウィンキー国の王子フィエロも入学式にやってきます。
遊び好きなフィエロは、学生達を連れて夜の町へ繰り出していきました。

グリンダはフィエロに一目惚れし、なんとか彼の心を射止めようと気合いをいれておめかしをしていました。
そこへやってきたエルファバに、黒い魔女の帽子を渡し、これを被ってパーティに参加するように言います。
グリンダの言葉を信じてパーティに参加したエルファバ。しかし、彼女はみんなの笑いものに。
それをみたグリンダは罪悪感もあり、エルファバと一緒に踊り始めます。
二人の様子を笑ってみていた生徒達も、やがてその輪に加わり、エルファバはみんなの仲間に入れてもらうことができました。

ある日、エルファバの魔法の力を認められ、オズの魔法使いの後継者としてエメラルドシティへ行きます。
しかし、そこで出会ったのは、魔法の力を使って、動物を排除しこの国を支配しようと企むオズの魔法使いだったのです。

オズの計画を知ったエルファバは、動物たちを守るため戦うことを誓います。
しかしグリンダは、国民に嫌われるのは出来ないと、オズの側につきます。
親友だった二人にも別れが・・・。

それから10年後・・・。
正義を貫き、オズと戦うエルファバ。
国民に愛されるため、オズの嘘と共に生きるグリンダ。
そして、真実と嘘の狭間で、自分の生き方を決断していくフィエロ。
この3人が再び交わるとき、運命の歯車が動き出します・・・。


本当の正義とは、愛とは、悲劇とは・・・。
二人の魔女の生き方が、観た人の心を魅了する。
劇団ゆう最新作。大人のための本格派ミュージカル!どうぞお楽しみに!!